2023年2月、Facebookの創業者で有名なマーク・ザッカーバーグは、InstagramとFacebookにおいて新機能である「Meta Verified」を発表しました。発表といってもInstagram及びFacebookの全ユーザーがこの機能を利用できるようになったというわけではなく、いくつかの条件があり、特定された国で試験的に利用ができます。
今回は、7月13日に日本でもサービスを開始されたMeta Verified(Meta認証)とは一体なんなのか?どんな機能が備わっているのかについて解説していきたいと思います。
コンセプト
Meta Verifiedはサブスクリプション型の有料機能で、クリエイターの「InstagramとFacebookでの存在感を確立し、成長させる」手助けをするというコンセプトになっています。アメリカ合衆国ではモバイル端末において月額$14.99、Web版なら月額$11.99という料金設定になっています。最近始まった日本向けユーザーの場合、モバイル端末1990円、Web版1592円という設定だそうです。
認証されるために必要なこと
①18歳以上であること
②フルネームでプロフィールを作成し、顔写真を添付すること→実名以外やビジネスアカウントは基本的にNG
③2段階認証が設定されていること
④過去の投稿履歴など、最低限の活動要件を満たしていること
⑤決められた月額料金を支払うこと
特典機能
申請の認証が上手く通れば、以下の様な機能を使うことができるようになります。
・なりすましアカウントの防止
認証によって有名人や人気インフルエンサーになりすましているアカウントを特定することができ、自分自身のアカウントを保護できる。
・認証バッジ
登録時に政府機関が発行する身分証明書提出によるアカウント認証。アカウントが本人であるという証明になります。(認証バッジは公式マークと全く同じなので、果たして課金によって得たのか、そもそもの知名度が認証されたのかどっちか区別つけれない)
・ライブチャット・カスタマーサポート
何か問題や不具合が発生した場合に、Meta社のリアルタイムのカスタマーサポートをご利用することができるようになります。
・限定機能 FacebookとInstagramのストーリーにステッカー
FacebookとInstagramのストーリーズとリールで限定ステッカーを獲得することができます。またFacebookではライブストリーミングの際にギフトとして用いられるスターが1か月に100個獲得できる場合もあります。
・リーチの向上
検索、コメント、レコメンデーションでの露出が増える。
→この特典は、今のところオーストラリアとニュージーランドでのみテストされている。
反響
正直なところ、この機能はネット上でちょっとした波紋を呼んでいます。近年ソーシャルメディアにおいて、偽アカウントやBotアカウントなどが増えるといった問題が多く発生しており、Meta Verifiedでの本人確認や安全対策などのサポート強化をしていく方針については前向きな意見が多くあります。
逆に良くない意見の一つとして、ソーシャルメディアがあまりにも "Pay to play"になりつつあるのではないかと懸念する意見もあります。これはどういうことかというと、これまでソーシャルメディアが世の中に大きく普及した数ある要因のうちの一つとして、「基本的に無料で誰もが平等に利用できる」ということがありましたが、お金を払った人がどんどん有利になていく現象が生まれていくのではないかという懸念です。
もちろんMeta Verifiedをするのかしないのかは個人の判断であり、たとえ課金しなくとも今あるサービスが現在使えなくなるわけではありません。しかしオーストラリアとニュージーランドで試験的に導入されている特典の「リーチの向上」が本格的に導入されるとなると、完全な"Pay to play"になってしまうと私は考えます。
お金を払って広告を打つとかならまだ分かりますが、基本的に月額課金をしているMeta認証済みのアカウントしかフィードのオススメに出なくなると、全体的なクォリティーの低下につながると思います。しかしそれと同時に虚偽アカウントの情報が減ることも考えると、メディアとしての信憑性が上がると思うのでなんとも言えません笑
検証
今回、私自身が実際に申請してみてどんな変化を感じられるのか検証してみたいと思い、先日申請してみました。
そして数日後、めでたいことに何の問題もなく通過しました。私が狙っているのはリーチの向上ではなく、認証マークがつくことによるフォローへのコンバージョン率を高めたいと考えています。
自分の投稿した画像や動画がオススメに流れたときに、認証マークがあることによってフォロー率が上がるのではないかと期待してます。
私のアカウントでは認証前のデータを記録してたわけでも、定期的な投稿の更新もあるわけではないので、Meta認証前後で正確に比較することは難しいですが肌感覚で大きな変化があれば記事にしてお伝えできればと思います。
みなさんもMeta認証、是非検討してみて下さい。
それでは皆様、Good Luck
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