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IHHS2019展示会レポート


3月2〜5日の4日間、毎年シカゴで開催されているIHHS2019へブース出展してきました。IHHSとは、The International Home + Housewares Showのことで全米最大のキッチン、生活用品の総合展示会です。


McCormick Place展示会場内は、NORTH、SOUTH、LAKESIDEと3つの大きなスペースに分かれています。誰もが知っているキッチン用品、家電メーカーから、小さなブランドまで本当に出展企業の幅は広いです。

アメリカでもここまでの規模の展示会はどの業界を見ても多くないと思いますが、それでもここ数年のアメリカの展示会を介してのWholesale businessの衰退を反映しているのか、来場バイヤーは昨年比べて減っているのは間違いありません。

例えば10年ほど前のようにバイヤーが展示会場でオーダーをする事が多ければ展示会自体がもっと賑わうのでしょうが、今はどの展示会もマーケティング、ブランディングが主で、特にこういった全米規模の展示会となると顕著です。

結果として資金力のない企業は出展ブースサイズが小さくなったり、出展見送りとなります。また、小売店の売上の苦戦から、遠方のバイヤーは出張を見送る事も増えてきます。

以上はややネガティブな視点でしたが、今回展示会をリサーチしていて1つ感じた事があります。それは、アメリカの店頭で全く見た事のないブランドが多くあり、しかもそれらが大きなブースを構えてセールスしている事です。

ご存知の通り、アメリカの小売業界はAmazonに代表されるE-comに完全に主導権を握られ、個人オーナー店舗や地域の小さいチェーン店などは大苦戦です。今回私が初めて見た家電、キッチン用品ブランド商品が今後どこで販売されるのか、そこがとても興味深いです。オンライン販売をメインでやっていくのか、それとも??

コーヒーメーカー、加湿器など、実際に消費者が商品を見て購買に繋がりそうなものも多かったです。次の10年後などは分かりませんが、目先数年で小売店が息を吹き返すと言う未来は想像しづらいです。となると、デジタルマーティングや自社ウェブサイトでの商品紹介機能をますます強化して、購買に結び付けていくのでしょうか。

どちらにしても、実際の商品を見ないで購入して、思っていたのと違うと返品と言う今の主流は、消費者にとっては大きなプラスですが、販売側からすると在庫管理や売上予測など負担増ですね。

最後に、今回の展示会にも日本から多くの企業様がブース出展されていました。やはり日本国内の売上は頭打ちか減少傾向なので、難しいと分かっていながらもアメリカマーケットに挑戦されますね。当然時間とお金は掛かりますが、とても意味のある事だと思います。

Posted by GLOBALANCE LLC

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