InformationよりEmotion
- Sarah

- 3 日前
- 読了時間: 4分
– テクノロジーが“気持ちを伝える”時代へ
遠く離れても感じ合う、IoTやウェアラブルでつながる新しいカタチ
「情報を送る時代」はもう当たり前。
でも、気持ちを“感じ合う”時代がすぐそこまで来ています。
今海外に住んでいても、連絡手段で困ることはほとんどないです。日本にいる家族ともLINEですぐ話せるし、友達とも時差を気にしながら連絡は取れる。わからないことがあればAIや検索ですぐ調べられます。
正直、「情報が足りない」と感じる場面はかなり減りました。
それでも、生活の中でふと「なんか満たされてないな」と思う瞬間があります。
会話はしている。近況も知っている。でも、気持ちを共有できているかというと、少し違う気がする。
そんななかで、今までとは違ったコミュニケーションツールが広がりつつあります。
最近では、離れていても相手の存在を触覚や振動で感じられるガジェットがじわじわ注目を集めています。ただの通知じゃなくて、感情・つながりを可視化 / 体感するプロダクトが、新しいコミュニケーションの形をつくっています。

OQTA(オクタ):想いを“音や感覚”で送る体験
OQTAは離れた大切な人に“想い”を届けるIoTデバイスとしてスタートしたプロジェクトです。元々は、遠く離れた相手に1秒の音で想いを伝える仕組みを実証実験した鳩時計型デバイス「OQTA HATO」などの取り組みが話題になりました。
アプリ版では、「ただ『想ってる』という気持ち」を
デバイスに送信
振動や音で受け取る
履歴として“つながりを感じるログ”として見る
といった体験ができます。つまり、情報ではなく感情を“可視化 / 体感化”する試みなのです。
“遠距離でもつながる”タッチブレスレットの潮流
ここ数年、アメリカやグローバルで人気なのが、カップル向けの振動ブレスレットです。たとえば…
Long-Distance Touch Bracelets
スマホアプリと連携し、軽くタップすると → 相手のブレスレットが振動&ライトで反応
メッセージとは違う、“存在を感じる”体験
色や振動パターンのカスタム可能
プレゼントにも人気
こうした製品は、言葉じゃなくて、距離を越えて気持ちを感じたいという情緒的欲求に応えています。
また、同様のコンセプトで人気のある製品として、Bond Touchなどのハプティックブレスレットもあります。このタイプは軽い振動フィードバックを送受信でき、「タップひとつで“ここにいるよ””今想ったよ”を伝えられる」点が特徴です。
なぜ“感覚”の製品が注目されるのか?
情報過多では伝わらない“気持ち”
LINEやSNSでは「読んだ?」とか「既読スルー…?」など伝えたい気持ちとは裏腹な感情がつきものです。
一方で、振動・音・リアルな反応は言葉より直接的な感情表現になります。特にメッセージを送るほどではないけど、ただ”想った”という事実を伝えたい時に、それを振動でデリバリーできることにバリューが見出されています。
感情を言語化しにくい時ほど、 “ここにいるよ”という不安のない確信がほしくなるのです。
情報はもう十分すぎるほどある
連絡手段、検索、AI。情報取得の効率はすでに完成形に近いです。
だから次に求められるのは、どう感じるかの部分なのではないでしょうか。
テクノロジー × 感情 = 体験としてのつながり
情報伝達の効率は、すでに完成に近いレベルまで進化しました。その次に求められているのは、「どれだけ速く届くか」ではなく「どう感じるか」です。
たとえば
仕事中にふと振動がきて安心する
遠距離恋愛の不安が少し軽くなる
家族や友人の存在を静かに確認できる
どれも派手な機能ではありません。でも、「そばにいる気配」をつくるという点で価値があります。
こうしたデバイスは、便利だから使うのではなく、 “安心するから使う”“つながりを実感できるから使う”という理由で選ばれています。
まとめ:InformationよりEmotionが生む、新しい価値
テクノロジーは長い間、「より多く、より速く」情報を届けることを目標に進化してきました。しかし今、私たちが求めているのは情報量ではなく、“伝わったと感じられること”なのかもしれません。
返信の有無よりも、既読マークよりも、「ちゃんとつながっている」という実感。
振動や音、触覚を通じたエモーショナルなプロダクトは、その空白を埋めようとする試みです。これは恋愛だけでなく、家族・友人・チームなどあらゆる関係性に応用できる視点です。
InformationよりEmotion。次の時代のプロダクト設計やUXは、この“感情の設計”が鍵になっていくのかもしれません。

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