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日本ブランドのアメリカ市場進出と成功


日本ブランドがアメリカで成功するチャンスはあるか?!

私も日々自問自答し、色々な人に聞かれる事ですが、答えは「Yes」です。どの国でもどの業界でも、間違いなく成功する商売はありませんが、少なくとも戦略、事前準備と実際の行動を間違わなければ、勝負出来ると私は思っています。 そして、大きな熱意と少しの勇気が重要です。

ファッション/アパレル業界の企業がアメリカ進出を考える時、まずはWholesale(卸売り)から始めようするケースがほぼ100%です。そして、Las VegasやNYでの展示会に出展を試みる。勿論、間違いではありませんし正攻法です。数年前までなら差別化された商品、高品質な商品であれば、それで商売を始めて続けていけるチャンスはありました。しかし今は全く商売の流れが変わりました。それはファッション業界に関わらず、どの業界でもいえる事だと思いますが、ネット社会の進歩によるスピードの速さと、B to C商売の構築です。

ソルトレイクシティの総合アウトドア展示会OR SHOW

Wholesaleから入る理由としては、最初の大きな投資が掛からない事もあります。アメリカのファッションブランドビジネスでは通常セールスレップと契約をし、毎シーズンのサンプルを準備し、セールスレップが小売店のバイヤーやオーナーと商談し、受注に繋げていきます。この場合、サンプルコストとカタログなどだけの出費で最低限済みます。アメリカ現地法人を作らなくても、私の様に当地でビジネスしている企業へ全てを任せれば、始めるのは比較的簡単です。

日本のアウトドアブランド「NANGA」のブース

日本のアウトドアブランド「NANGA」のブース

話は戻りますが、ネット社会の発達によりオンラインで誰しもが容易に価格比較等情報収集をし、そのまま商品を購入出来る今の世の中、店舗でどれだけの消費者が以前の様に楽しんで買い物をし、お金を使っているでしょうか? これが考えるべき点で、ブランドが代理店やセールスレップを介して店舗へ卸売りをする旧態の流れは、事実上崩壊していると言えます。

悲観したモノの見方かもしれませんが、こういったネガティブな現実を理解した上で、それでもチャレンジする日本ブランドにはチャンスも可能性もあります。 これから、そのヒントとなりうる話を自身の経験からお伝え出来たらと思います。

Posted by GLOBALANCE LLC

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